デジタルマネーライブラリー

このスマート社会において情報は、場所やモノに縛られない状況を実現しはじめています。そんな情報にこれからは価値あるインターネット「IoV」(Internet of Value)が求められると考えています。本ブログでは、そんな「IoV」に影響する仮想通貨について色々な観点から紹介します。

ビットコインの承認の流れを知ろう

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ビットコインの取引は、マイナーによる認証作業を経てブロックチェーンを使った台帳に記入されます。ここではその承認のフローを説明します。

ビットコインの送金ステータスとは

ビットコインの送金システムは以下のような流れとなっています。ユーザーが任意のアドレスにビットコインを送金すると、マイナーがその取引に対して検証作業であるマイニングを行います。そして、マイナーがその取引に対して検証作業であるマイニングを行います。そして、マイナーのマイニングが成功し、ブロックチェーンに新たなブロックが追加されることで取引完了となります。この時点で、送金先アドレスにビットコインが反映されます。ビットコインの送金には「未承認」と「承認」という2つのステータスが存在します。ビットコインの送金が行われると、その情報がネットワーク上に通知されます。この送金情報がブロックチェーンに取り込まれる前のステータスを「未承認」とよびます。その後、マイナーがこの取引に対してマイニング作業を行い、ブロックチェーンに新たなブロックとして取り込まれます。このとき送金のステータスは「承認」に変わります。承認されたことで受け取り側は、その取引が確率論的に今後取り消されないものとして扱えます。つまり、この時点で送金されたビットコインを正式に入手できたことになります。

ほかの金融システムとの違い

ビットコインの取引には「承認回数」があります。承認回数は、取引が取り込まれたブロックの後に、新たなブロックが組み込まれた回数を指します。自身のとりこまれたブロックを1とし、追加されたブロックが増えるにつれ、承認回数は増えていきます。承認回数が増えると、ブロックチェーンの性質上、自身の取引が消えてしまう可能性が低くなります。承認回数が6回に達して、取引完了とする場合もあります。また、ビットコインのブロックは約10分ごとに生成されるため、1つの取引が承認されるまで最低でも10分かかります。また、承認のための検証作業は、送金手数料を上げれば優先してもらえます。送金手数料は、マイナーの収益になるため、高い送金手数料を支払うとブロックチェーンに取り込まれる時間が早くなり、取引完了までの時間が短縮されます。なお、ビットコインの取引は一度承認されるとキャンセルができません。送金先のアドレスが間違ってしまった場合でも、キャンセルできないので、ビットコインアドレスのQRコードの読み取りかコピーと貼り付けで入力するようにしましょう。

ちなみに、承認回数は、オンライン上で公開されているブロックチェーン情報を確認することで知ることができます。まず、ブロックにはそれぞれ番号が振り分けられているので、自身の取引が取り込まれたブロックの数字を探します。自身のブロック番号から現在のブロック番号の数字がいくつ増えたかを確認し承認回数を数えます。送金するビットコインの数が大きい場合などは、安全のために確認した方がよいです。

終わりに

送金の際にビットコインの承認ステータスは毎回確認する必要はなく、自身のウォレットにビットコインが反映されれば、承認状態になったということが確認できます。ビットコインのネットワークが混雑するなどの原因が着金が遅れた際に、ブロックチェーン上のデータを確認して送金ステータスを確認するといいでしょう。