デジタルマネーライブラリー

このスマート社会において情報は、場所やモノに縛られない状況を実現しはじめています。そんな情報にこれからは価値あるインターネット「IoV」(Internet of Value)が求められると考えています。本ブログでは、そんな「IoV」に影響する仮想通貨について色々な観点から紹介します。

ビットコインの発行量はどのように決まるのか知ろう

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ビットコインの発行量がどのように決められているのか、上限はどのぐらいなのかなど、全体の仕組みついて記述する。

最初から決められているビットコインの数

ビットコインの発行量は約2100万枚を上限にストップするようにプログラムされています。ビットコインの発行量は、マイナーがマイニング可能な最大値を意味します。この最大値はハードウェアの発達を見越して、ビットコインのブロックが21万回生成されるたびに半分になるように設計されています。これを「半減期」とよびます。マイニング報酬として得られるビットコインの数は、2009年の時点では50BTCでした。2018年2月時点では、12.5BTCになっています。次のマイニング報酬が半分になる時期は2020年ごろになる見込みです。この半減期で今の半分の6.25BTC、次の半減期で、3,125BTCと半減が繰り返されます。半減期は約4年ごとに繰り返され、マイニング報酬が得られなくなるのが2141年となっています。このときの供給量が約2100万枚になります。その後は、マイナーへの報酬は送金手数料のみとなります。

ビットコインが終わる時期

ビットコインの発行は2141年に上限を達します。これは計算によって求めることができます。ビットコインのマイニングは取引の整合性を認証しています。これは約10分ごとに行われるように設定されています。つまり、1時間で6ブロック、1日で6ブロック×24時間=144ブロック、1年で144ブロック×365日=52560ブロックがマイニングされる計算になります。そして約4年後に210000のブロックがマイニングされると半減期が訪れます。マイニングの最初の報酬は50BTCだったので、最初の約4年間で210000ブロック×50BTC=10500000BTCがマイニングされました。ここで報酬が半減されるため、次の約4年間で210000×25BTC=5250000BTCがマイニングされました。そのあとも約4年ごとにマイニングされる量は減っていき、発行上限である約2100万BTCがマイニングされるのは、2141年になるという計算です。

他の仮想通貨の発行上限

ビットコインの発行上限は約2100万BTCですが、仮想通貨によって発行上限は異なります。たとえばライトコインの場合は、発行上限はビットコインの4倍の8400万ライトコインとなっています。半減期ビットコインと同じく4年に一度ですが、ブロックは2.5分ごとにマイニングされるようになっています。マイニング報酬はビットコインと同じで、50LTCからはじまります。

リップルは発行上限が1000億リップルとなっており、発行量だけでいえばビットコインの約5000倍にあたります。ところが、ビットコインは小数点8桁の使用が可能ですが、リップルの場合は小数点6桁までの使用が可能です。

発行上限は仮想通貨ならではの概念であり、すぐに理解するのが難しい部分もありますが、自分の持つ仮想通貨が今後どのような動きをするかにもかかわってくるので仕組みを覚えておきましょう。

おわりに

最大発行量を知ることは非常に重要です。仮想通貨が有限であるのか、既存の通貨のように無限であるかで、価値の測り方が変わってくるからです。ビットコインの最大発行量は2100万BTCで半減期が4年ごとに訪れること、次の半減期は2020年であることは覚えておきましょう。