デジタルマネーライブラリー

このスマート社会において情報は、場所やモノに縛られない状況を実現しはじめています。そんな情報にこれからは価値あるインターネット「IoV」(Internet of Value)が求められると考えています。本ブログでは、そんな「IoV」に影響する仮想通貨について色々な観点から紹介します。

仮想通貨「ビットコインゴールド」またしてもハードフォークか

仮想通貨「ビットコイン」が2017年8月に続いて再び分裂する見通しだ。

2017年8月1日にビットコインがハードフォーク(分裂)し、ビットコインキャッシュが誕生しました。 国内の取引所は一部で取引の一時停止を予定しているほか、分裂後の新通貨の扱いについて対応が分かれるとみられ、混乱が起きる可能性がある。ビットコインの価格は分裂前後に乱高下しそうだ。今回の分裂は、ビットコインの取引記録の管理を手掛ける香港の事業者らによるものだ。従来のビットコインの取引記録を基にして8月25日に枝分かれさせ、新たな仮想通貨「ビットコインゴールド」(以下、BTG)を誕生させる計画を明らかにしている。取引記録の管理は現在、特定の装置を持つ事業者が有利に進められる状況だが新通貨では幅広く参加できるという。ビットコイン保有者は分裂時、ビットコインの残高を維持しながら同数のBTGも受け取れると事業者らは説明している。ビットコインは2017年8月にも分裂しビットコインキャッシュが生まれた。ビットコイン保有者には同数のビットコインキャッシュが付与され現在もそれぞれが別々に取引されている。分裂時の保有者は資産が増えた格好だ。ただ、BTGへの対応に関しては、取引所によって出し入れや売買に対応するかどうかの判断が分かれる可能性がある。「分裂で生まれる仮想通貨を全て扱うとコストがかさむ」ためだ。

Bitcoin Gold(BTG)について:

BTG はビットコインのブロックチェーン(Bitcoin Core)において491,407 ブロック (2017 年 10 月 25日頃)で発生するハードフォークにより誕生する予定のアルトコイン です。香港のマイニング企業等により主導されています。BTG のブロックチェーンの稼動 は 2017 年 11 月 1日以降が予定されております。2017 年 10 月21 日時点において BTG は未だ開発中です。

BTG の主な特徴として下記が挙げられます。

Bitcoin Cash で用いられた SIGHASH_FORKID によるリプレイアタック*4 に向けた対 策が計画されています。
・BTG のブロックチェーンにはプレマインが含まれます。プレマインとはブロックチェー ンにおける非公開環境でのマイニングを指します。新規発行コインの公平な分配が行われ ず主導者や開発者等が利益を独占する可能性があります。
・BTG は Equihash PoW への移行が計画されています。Equihash PoWは、SHA256 を 利用したビットコインの PoW アルゴリズムとは異なり、メモリ指向型の PoW アルゴリズ ムであるためRAM の保有量がハッシュパワーを制限し ASIC によるマイニングに対して 耐性があります。 
BTG は 2017 年10 月 21 日時点においてリプレイアタックに向けた対策は未実装、 Equihash PoW への移行は未完了、BTG 分岐及びBTG のブロックチェーンの稼動スケジ ュールは未確定、ブロックが安定的に生成されるか不明の状況です。