デジタルマネーライブラリー

このスマート社会において情報は、場所やモノに縛られない状況を実現しはじめています。そんな情報にこれからは価値あるインターネット「IoV」(Internet of Value)が求められると考えています。本ブログでは、そんな「IoV」に影響する仮想通貨について色々な観点から紹介します。

ビットコインを財布にいれる?どういう意味?

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ビットコインは1対1で取引する仮想通貨であるため、銀行のような仲介者がいません。

そのため、ビットコインを保管したり、他人に送金するときにはウォレットをあらかじめ作成しておく必要があります。ウォレットとは、和訳すると財布です。ビットコインは電子データである。タイトルにも書いた財布にいれるとはどういう意味なのか。

それは、専用のビットコイン財布(以下、ウォレット)に残高を記録する形で管理することをあらわしている。ウォレットにはパスワードを設定し、自分のみ利用できる形で管理することになる。要は、普段みなさんがもっている財布に中身が紙幣や硬貨が入るのではなく、電子データが入っていると思えばいいのです。

 

 具体的にウォレットってどんなものがあるの?

ウォレットは普通の4つのタイプに分類されます。

-スマホやPCで持つウォレット
-ウェブ経由で第三者機関に持ってもらうウォレット
-ハードウェア(=専用機)ウォレット
-ペーパーウォレット

 

スマホやPCで持つウォレットってどんなもの?

パソコンやスマホにアプリをダウンロードして使うウォレットのことです。

クライアントウォレット、ソフトウェアウォレットとも呼ばれます。 ローカル環境で管理できるウォレットなので、オフライン環境のPCに保管することができ、WEBウォレットよりも、外部と切り離してセキュリティを確保することが可能です。 自身の裁量でバックアップやセキュリティ設定を管理できるところがメリットでもありデメリットでもあります。 最近では、PCだけでなく、モバイル端末にインストールする「モバイルウォレット」も存在します。

 

ウェブ経由で第三者機関に持ってもらうウォレット

インターネット上でウォレットサービスを提供しているサイトを利用する方法です。オンラインウォレットとも呼ばれます。 簡単に利用できて便利ですが、基本的にセキュリティ面はサイト管理者に一任されるため、信用できるサイトを選ぶ必要があります。WEBウォレットのメリットは、口座開設・設定が簡単でどのコンピュータからもアクセスが可能です。反対にWEBウォレットのデメリットはセキュリティ面は利用しているウォレットサイトに依存し、つねにインターネット上に存在するため、ハッキングによって盗難される可能性があります。


ハードウェア(=専用機)ウォレット

原理としては、USBでPC内のデータを保存するのと同じことです。PC内のデータにケーブルをつないでデータを転送、その後USB上にデータを保管することができます。そのUSBはオンライン上のPCにつながってないのであれば、ネットに繋がっていない状態で保管することができるため、ハッカーに狙われる可能性も低く高い資産保管方法といえます。ただハードウェアウォレットが故障した場合にビットコインを取り出せなくこともあるので注意が必要です。


ペーパーウォレット

現金と同じで、一般的に印刷して紙で保管することをさします。方法が原始的なので扱いやすさがオンライン上に比べて劣りますが、セキュリティの面では安心感があります。 

ペーパーウォレットの特徴として:

-仮想通貨の保管では一番セキュリティーが高いと言われている。
-ペーパーウォレットの紛失、盗難、火災などに気をつける必要がある。
-長期保存に関しては経年劣化による文字が消える等の防止対策が必要である。

 

大切な資産(=ビットコイン)を預ける大切な場所であるウォレット

どのウォレットも一長一短があるものになるため、利用する際は各ウォレットの特徴を把握する必要です。ウォレットはビットコインという資産を預ける大切な場所になります。ですので、使用にあたってはしっかりとセキュリティーの知識を持った上で取引をしましょう。はじめてビットコイン等の資金のやり取りを行う場合は「まずは少額」から試してみて成功するのかを確認することが重要です。

 

デジタルマネーをどのようにしてためる?

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デジタルマネーとは、貨幣価値の決済を電子化したものである。プリペイドカード型電子マネーとネットワーク型電子マネーの2つに大きく区別されている。前者はICチップに貨幣価値データを記録する。EdySuica、携帯電話にICチップを内蔵した「おサイフケータイ」などがある。後者は、インターネット決済専用で、オンラインショップやオンラインゲームの支払いに使用する。ネットワーク型電子マネーのサービスとして、BitCashWebMoneyなどがある。また、キャッシュバックで受けるポイントもデジタルマネーに該当する。Tポイントやヤマダ電機ポイントなどがある。最近はICチップに記憶せずに、スマホのアプリで処理することが多くなった。

 デジタルマネーの課題からみる現状

このデジタルマネーは、これまで各企業が、顧客を囲い込むためのツールとして普及しました。企業単位のポイントには相互交換できない問題があり、最近では各ポイントを集約してポイントを統合するサービスが台頭してきてます。そして、全てのポイントが一つのポイントに統合することはできていません。

ある人は、航空会社のマイレージに交換したり、個別のポイントを長い時間かけてコツコツ貯めて現金に換えたりしています。ただこのデジタルマネーをデジタルマネーで貯めて資産運用している人はあまり聞いたことがありません。

 

ビットコインにポイントをあつめてみてはどうだろうか?

通常、ポイントとはレートに変更がないことが特徴的でした。例えば、1ポイント=1円などが多いのではないでしょうか。ビットコインはデジタルマネーのそのポイントとは異なり、ビットコインユーザーが売り買いすることでポイント価値が変動する。

よって、1ポイント=100円相当のものが、1ポイント=150円や500円などに変動します。もちろん、1ポイントの価値が上がるだけでなく、1ポイントが50円相当に減ることもあります。しかし、上がったタイミングで売り抜けて、などの資産運用ができるのです。

 

ビットコインで資産運用するためになにからはじめる?

冒頭各種ポイントをとりまとめるサービスについて記述しました。

結局は、各々のポイントや仮想通貨や電子マネーなど、どのようにまとめるか「道程」と自分でつくることがキモになります。そのために最低限必要なものが以下になる。

エクセル(各種ポイントなどを一覧表にまとめることで俯瞰的管理をする)

ネット銀行(各種ポイントなどの入出金になる)

 

エクセルでなにをするのか?

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基本的には、IDとパスワード(以下、PW)の他に、各ポイントの「ポイント数」「交換先」「交換時の手数料」「最低交換と交換単位」「ポイント交換レート(1円)」「ポイント有効期限」なども管理する。

私は、一覧表にまとめて、週に一回は、このポイント表の状態を確認・更新している。ポイントの項目にはチェックリストをつけて管理している。

また、交換先単位にグループ化して、効率的に電子マネーがあつまるように管理することで抜け・漏れを失くすことができる。

 

ネット銀行はなんのために必要なのか?

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各種ポイントの交換先によくあげられるのはネット銀行である。特に、「楽天銀行」「ジャパンネット銀行」などがあげられる。低い交換手数料なども魅力的である。ポイントの集約以外にも、ネット銀行の口座は汎用性があるため便利なのでこれを機会に開設することをおすすめする。

 

 

 

仮想通貨の教科書 ビットコイン=仮想通貨とはなにか?

 ビットコインとは?

ビットコインとはひとことで言えば仮想通貨です。世の中にはビットコイン以外にもさまざまな仮想通貨がありますが、ビットコインができたから仮想通貨という言葉ができたのです。以降では、ビットコイン=仮想通貨を同義として記述します。

で、このビットコインですが、円やドルというように、「お金」であることには変わりありません。もちろん「お金」なので、円やドルのように通貨の単位が存在します。ビットコインの単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されます。1円や1ドルのように、1BTC(1ビットコイン)と数えることができます。

これからビットコインがいかに私たちの社会に馴染み生活を便利にしてくれる存在かを説明します。でも、万が一カードを落としてしまったら、当然チャージした分は戻ってきません。それどころか、勝手に使われてしまうことだってあるでしょう。そして、一度チャージした分は二度と現金にすることはできません。この問題点を解消したのが、仮想通貨です。仮想通貨は、偽造されないように暗号化されたデジタルマネーです。オンライン上にあるものなので、落としてしまうことはありませんし、世界中いつでもどこでも使うことができます。

 そして、ある種類のものは実際に現金に両替できるのです。

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ビットコイン=仮想通貨の歴史

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ビットコインは、2008年10月31日に「Satoshi Nakamoto」(以降、ナカモト サトシと表記)という人物が投稿した「Bitcoin:A Peer to Peer Electronic Cash System」(ビットコイン:電子マネーシステム)という暗号理論に関する論文を暗号化に関するネットコミュニティに発表したことがはじまりました。
ナカモト サトシが提唱したのは、従来の通貨の概念を覆す画期的な通貨でした。

  • 政府や中央銀行といった管理者が通貨をコントロールしない
  • 世界中のコンピュータを利用して通貨の管理と処理をさせる
  • 暗号化の技術を活用し、通貨の不正な複製や使用を禁じ信用力を担保する

このような考え方に基づいて作られたのがビットコインであり、その暗号化技術を用いて信用を担保したものを仮想通貨と呼び始めました。

そもそもお金ってなんだろう

ビットコイン=仮想通貨を語る上で、法定通貨=お金についてお話しします。

いま使われているお金はただの紙です。なぜ通貨として使えるようになったのでしょうか?

そもそもは金が世界共通の価値あるものとみなされたことがはじまりです。けれども金は持ち運びが不便です。そこで、各国の中央銀行が、金庫の保管している金と同じ額の「紙」を発行しました。これが紙の貨幣=「紙幣」の始まりです。この仕組みを「金本位制度」といいます。

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ちなみに、現在、貨幣を銀行に持っていっても、金と交換してくれません。では、なにが貨幣の価値を保障しているのでしょうか?

世界経済が発達すると、各国の準備できる金の量以上に貨幣が必要になりました。1944年から貨幣の価値は、金ではなくアメリカドルではかる仕組みに変わりました。アメリカドルは金と交換できるので、これを「ドル本位制」といいます。しかし、アメリカでも金が足りなくなったので、各国が自国の経済に見合った量の貨幣を発行することにしました。

これが現在の「管理通貨制度」です。管理通貨制度では、その国の政治や経済状況が貨幣の価値を決めます。つまり、その国の「信用」によって、その国の貨幣の価値も安定したり不安定になったりするのです。

仮想通貨を正しく認識するには、まず、普段使っている「お金」について知ることです。お金の成り立ちやお金の基本機能を知れば仮想通貨の本質を理解しやすいです。
金本位制度から管理通貨制度と説明をしましたが、お金とはそもそも私たちの生活を便利にするための道具です。その道具は、以下の3つの機能を実現しているから成立しています。

  1. 有形無形を問わず、様々な価値を測る尺度となる機能
  2. 持ち運びに便利で、価値の交換を助ける手段になる機能
  3. 腐ることがなく、価値の保存をする機能

 

ビットコインの特徴

国家や企業が関与していないので、例えば個人間の送金においては、次のようなメリットが存在します。

1. 個人間で文字通り「直接」送金ができる

一般的な通貨で送金を行う際には、銀行などを仲介する必要があります。しかし、ビットコインの場合には、個人間が直接支払うことができます。ビットコインを使うメリットとして、直接会って財布からお金を出して支払うのと同じように、ビットコインを使えば直接相手にお金を支払うことができるのです。

2. 手数料が無料か格安

仲介する組織が存在しないので、基本的には手数料を払う必要がありません。これは個人間の少額な支払いにおいては、非常に重要な特徴です。銀行送金でも、クレジットカード支払いでも、一定の手数料が存在します。そのため、少額の商品の売買が難しくなったり、ビジネスの利益率が下がったりします。

ビットコインは、その最大のメリットとも言える直接送金のしくみのおかげで、従来の手数料の概念を覆した決済を実現するのです。

3. 制限が存在しない

ビットコインでの決済は銀行を経由した決済では無いので、煩わしい手続きや制限が存在しません。お金の流通が、より自由に行えるようになります。

また国によって通貨の単位が異なるといった特徴もありませんので、ビットコインを使えば、世界中で同じ通貨が利用できるというメリットがあります。そのためにはもっとビットコインが広まって、ビットコインでの支払いを受け付けるお店が増える必要がありますが、いまでもすでにビットコインでの決済が可能なお店は世界中に存在します。

考え方:
  • 政府や中央銀行といった管理者が通貨をコントロールしない。
  • 世界中のコンピュータを利用して通貨の管理と処理をさせる。
  • 暗号化の技術を活用し、通貨の不正な複製や仕様を禁じ、信用力を担保する。

電子版純金と呼ばれる理由:ビットコインがポイントやマイレージと異なり、「電子版の純金」をいわれる理由は以下の2つあります。

1.ビットコインは掘り出される。

管理者がいないため、なにもせずに世の中に生み出されることも、誰かが勝手に作り出すこともできません。純金同様に「採掘」という方法でのみ世の中に誕生します。

2.総量が決まっている。

純金の埋蔵量が限られているのと同様に、ビットコインもコイン総量が上限2100万枚と限られているのです。

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